あざやかなマリーゴールドの花

マリーゴールドと聴いて何を思い出しますか。
公園や歩道の片すみに植えられている花。
小学生の頃に校庭に咲いていた見慣れた花。
少し考えれば、思い出せる程度の馴染みのあるオレンジ色のキク科の花です。
この花弁のオレンジ色はカロテノイド色素で、抗酸化作用に優れた植物色素です。
ニンジンやトマトが身体に良いのは、赤やオレンジ色のカロテン類があるからと教わったことがあると思います。そのカロテン類が豊富なのがマリーゴールドです。

学名はCalendula officinalis(カレンデュラ・オフィキナリス)、キンセンカ、ポットマリーゴールドとも呼ばれます。
カロテノイド色素は強力な抗酸化作用に加え、傷を修復する作用があるため、皮膚の乾燥が気になる冬になると自然派コスメショップにマリーゴールド(カレンデュラ)関連のコスメが並びますが、ハーバリスト達は、自分で育てたり、ハーブショップでドライハーブを購入して、浸出油(インフィーズドオイル)を作ります。
そして冬の日差しのような優しく美しいオレンジ色の浸出油を作り、クリームや軟膏にしていきます。ハーブを慈しむ全ての過程を楽しむのです。

また、大ヒットしたあいみょんの歌「マリーゴールド」を思い出す人もいらっしゃると思います。軽快なリズムはウォーキングのテンポにちょうど良く、一緒に口ずさみながら歩くことができる楽曲です。知人にその話をしたところ、とんでもなくのんびりしたテンポでマリーゴールドを歌いだすので「それでは歩けないね」と笑いあったことがあったのですが、この歌を聴くたびに思い出しては口元が緩んでしまいます。

五感の刺激は、忘れていた記憶を呼び起こします。また、忘れてしまいそうなことを記憶に留めてくれます。
視覚(マリーゴールドのオレンジ色)は、その色からみかんを連想し冬の温かい陽だまりを思い出すかもしれません、温かいこたつでの団らんを思い出すこともあるでしょう。
香り(嗅覚)は脳に真っ先に届くことが立証されていますが、視覚や歌(聴覚)も思い出の引き金になることが良く分かります。
小さなころに経験した水やりのこと、花びらをちぎって遊んだこと、遊んだ時の空の色、懐かしい幼馴染、尽きることのない思い出の連想が脳や心を刺激します。
ハーブは香りを楽しむイメージですが、時には色を楽しむハーブもあります。ハーブ園を散策する際には五感をフルに活かして、あなただけの楽しみ方を見つけてみてください。