クローブ(cloves)

クローブはチョウジとも呼ばれ、フトモモ科の樹木チョウジノキの香りのよい花蕾です。モルッカ諸島原産の常緑小高木で高さ4~12mに達し、8~9月につぼみが緑色から黄色を経て紅色を帯び始めた時に、手で採取し、花がらを除去したあとに天日または50℃以下の火力で乾燥して製します。
クローブの粉末は伝統医学で方向性健胃薬として用いられてきた歴史があり、ハーブティーとしては風味を良くするためにオレンジピールとブレンドして歯痛や頭痛に用いられます。

概要

クローブ(学名: Syzygium aromaticum)は、クローブノキの未開花の花蕾から得られるスパイスです。インドネシアのモルッカ諸島が原産地であり、現在はアジアやアフリカの多くの地域で栽培されています。歴史的には、保存性を高めるために食品に使用されることが一般的でしたが、医学的な用途もあります。

成分

アセチルオイゲノール、β-カリオフィレン、バニリン、といったタンニン、 ガロタンニン酸、サリチル酸メチル(痛み止め)、フラボノイドのオイゲニン、ケンフェロール、ラムネチン、およびオイゲニチン、カンペステロールといったトリテルペノイド、いくつかのセスキテルペンが含まれる

効能

鎮痛作用:エウゲノールは鎮痛効果があるため、歯痛や頭痛の緩和に使用されることがあります。

消化促進:クローブには消化を助ける働きがあり、胃の不快感を軽減することができます。

抗炎症作用:エウゲノールにより、炎症を抑える効果が期待されます。

抗菌・抗ウイルス作用:クローブには抗菌・抗ウイルス作用があるとされ、感染症の予防や治療に役立つかもしれません。

血糖値の調節:一部の研究では、クローブが血糖値の調節に寄与する可能性が示唆されています。

飲み方使い方】

クローブティー
数個のクローブを煮出したお湯を飲む方法です。痛みの緩和やリラックス効果が期待されます。

クローブオイル
精油として利用され、歯痛や頭痛に直接塗布することができます。ただし、濃縮されたクローブオイルは肌に刺激を与えることがあるため、注意が必要です。

調味料として
クローブは料理にスパイシーな風味を加えるために使われます。肉料理やスイーツ、スパイスティーなどによく用いられます。