ウスベニアオイ(Hibiscus sabdariffa)

ウスベニアオイ(学名:Hibiscus sabdariffa)は、マレーシアやインドなどで栽培されているハイビスカス科の植物です。
一般的にはローゼルとも呼ばれています
多年生の常緑樹であり花や萼(がく)を利用した飲み物や食品に広く使用されています。
英名では、コモンマロウまたはマロウブルーといいます。
濃い紫色をしている花の色は、アントシアニンによるもので、レモン果汁などの酸を加えると、ピンク色に様変わり。
ドラマチックな色の変化で「夜明けのハーブ」とたとえられています。

【概要】

ウスベニアオイは、高さ2〜3メートルに成長する多年生の植物で、特徴的な赤い花を咲かせます。
花が終わると、その後に大きな萼(がく)が形成されます。
この萼が収穫され、乾燥させて利用されます。
ウスベニアオイは、風味豊かで酸味があり、ハーブティーやジュース、さまざまな料理に使用されます。
粘膜を保護する働きがあり、のどの痛みや胃腸の炎症などを緩和するのに役立ちます。

【成分】

ポリフェノール: 抗酸化作用を持ち、健康に良い影響を与えます。

ビタミンC: 免疫力を高め、抗酸化作用があります。

アントシアニン: 赤い色素成分であり、抗酸化作用があります。

●タンニン:抗酸化作用があり、老化や免疫機能の低下、がん、動脈硬化などの予防の助けになってくれると考えられます。

●粘液質:体内の粘膜を覆い、粘膜を保護し、傷ついた粘膜の修復を促す効果があるといわれています。

【効能】

利尿作用: クエン酸の存在により、尿の排出を促進し、むくみの改善に役立ちます。

血圧の調節: 血圧を下げる効果があり、高血圧の管理に役立ちます。

抗酸化作用: ポリフェノールやビタミンC、アントシアニンの存在により、体内の活性酸素を除去し、細胞の老化や様々な疾患の予防に役立ちます。

消化促進作用: ウスベニアオイは、胃液分泌を促進し、食欲を増進させる効果があります。
視覚機能を改善

【飲み方】

ウスベニアオイティー
乾燥したウスベニアオイの萼を約1リットルのお湯に漬けて10〜15分間煮出します。
煮出した液体を濾して、砂糖やはちみつで甘味を調節したり、レモンやオレンジのスライスを加えて風味を付けたりすることができます。

ウスベニアオイジュース
ウスベニアオイの萼を水で煮出し、冷ましてから砂糖やはちみつで甘味を調節します。
冷蔵庫で冷やしてから飲むと、さわやかなジュースになります。