イブニングプリムローズ(Oenothera biennis)

イブニングプリムローズ(学名: Oenothera biennis)は、北アメリカ原産の植物であり、その種子から得られるオイルが有名です。別名:月見草は北アメリカ原産の植物で,アメリカの植物療法を起源として広く世界で活用されています。

【概要】

主に北アメリカで野生化しており、庭園や自然療法で栽培されることもあります。高さが1〜2メートルに成長する多年生植物であり、黄色い花を咲かせます。
この植物は、種子から抽出されるオイルが特に注目されています。イブニングプリムローズオイルは、脂肪酸の一種であるγ-リノレン酸(GLA)を豊富に含んでいます。

【成分】

• γ-リノレン酸(GLA):イブニングプリムローズオイルの最も注目すべき成分であり、炎症を抑制し、皮膚の健康を促進する効果があります。
• リノール酸:脂肪酸の一種であり、皮膚の保護と再生に寄与します。
• オレイン酸:抗酸化作用があり、肌を柔軟にし、水分を保持するのに役立ちます。
• パルミチン酸:皮膚のバリア機能を強化し、保湿効果を提供します。
• ステアリン酸:皮膚の柔軟性を高め、保湿をサポートします。

【効能】

皮膚の健康促進: イブニングプリムローズオイルのGLA成分は、炎症を抑制し、皮膚の健康を促進する効果があります。特に、アトピー性皮膚炎や乾燥肌の症状の軽減に役立ちます。

ホルモンバランスのサポート: GLA成分は、女性のホルモンバランスをサポートするとされています。月経前症候群(PMS)や更年期障害の症状の緩和に効果があるとされています。

関節の健康維持: イブニングプリムローズオイルに含まれる抗炎症成分は、関節の炎症や関節リウマチの症状を軽減する可能性があります。

自律神経調整: 自律神経のバランスを整える効果があるとされています。不眠症やストレスによる神経過敏症状の軽減に役立つことが報告されています。

血液循環の促進: 血液循環を促進する作用があります。このため、むくみの緩和や血行不良による問題の改善に役立つことがあります。


【飲み方】

油脂をもっぱらカプセル剤として服用する。
生理痛、生理前症候群:1日3000㎎(GLAとして270㎎)を3回に分けて毎食後服用する。
湿疹、リウマチなどのアレルギー疾患:一日4000~8000㎎(GLAとして360㎎~720㎎)を3回に分けて毎食後服用する。