デビルズクロウ(Devil’s claw)

アフリカの一部で自生する多年生の植物で、その根部が薬用とされています。
別名として「グリフォニア」とも呼ばれます。
この植物は、伝統的に風邪、発熱、消化不良、そして特に関節炎の治療に用いられています。

概要

デビルズクロウ(学名: Harpagophytum procumbensまたはHarpagophytum zeyheri)は、主に医療および健康製品に使用される植物で、特に気管支炎や慢性気管支疾患の治療に関連しています。
消炎、鎮痛成分としては、イリドイド配糖体に属するハルパゴシドが同定されています。
ドイツではデビルズクロウをアーティーチョークやダンディライオンのような苦み健胃剤として食欲不振や消化不良に用いたりリウマチ、関節炎や運動期間の退行性疾患に適用しており、特にリウマチ疾患や高脂血症を伴う高齢者に好適であるといわれています。

成分

●ハルパゴシド:消炎鎮痛作用を持つことが知られています。

●フィトステロール(Phytosterols)

●フェノール類

●フラボノイド:昔から知られている消炎鎮痛作用以外にも、消化不良や食欲不振にも使われ続けています。

●ルテオリン配糖体

効能

抗炎症作用:関節炎、腰痛、筋肉痛などの痛みや腫れを軽減するのに役立つことがあります。

鎮痛作用:疼痛を和らげ、痛みを緩和します。

消化促進作用:消化不良や胃の不調を改善する可能性があります。

飲み方

乾燥根パウダー
ビルズクロウの乾燥根を粉末にし、お茶や湯に混ぜて飲むことができます。
一般的な用量は、1日に2〜3回、500 mgから1 g程度です。

サプリメント
デビルズクロウのサプリメントも市販されており、製造業者の指示に従って摂取します。

トピカルクリーム
デビルズクロウのエキスを含むクリームを関節や筋肉の痛みのある部位に塗布します。
使用方法は製品により異なります。